2017年9月4日月曜日

恋はデジャ・ブ

原題がGroundhog dayという映画なんだけど
タイトルを観たときにピンときた。
特別なものに出会う時って不思議な予感がある。

長い付き合いになる友達に初めて会う時に時間が止まるような気持ちになることがある。

2017年5月24日水曜日

Under Cover of Darkness

The Strokes の「Under Cover of Darkness」にハマっていて、YouTubeにあるほぼすべてのライブ映像とオーケストラアレンジまで聴いた。


調べたら、この曲がリリースされたのが6年前で、その頃何回か聴いたんだけど、「ああ、いいな」くらいで流してしまって、今急に大好きになった。


たまにそんなことがあって、その度に「あの頃、君に気がつけなくてごめんよ」となる。


そんな曲がまだまだ眠ってるのかも。


時間がたってから再発見する音楽がある。

2017年4月18日火曜日

高石ともやさん

土曜日に弟と浅草の教会へ、高石ともやさんのコンサートを観に行った。


ずいぶん前に上野の水上野音で観て以来、久しぶりだった。

「ああ、帰ってきた」って気分になる。


やっぱりともやさんは別格で、優しくて、可愛くて、強かった。


ライブの後に初めてお会いすることができた。


子供の頃からずっと知っている人なので勝手に親戚のおじさんのように思っていたけど、いざ目の前にすると緊張して固まってる自分に、たくさん語りかけてくれた。

嬉しかった。想像した通りの人だった。


高石ともやとザ・ナターシャセブン

http://youtu.be/huSVAE1Gx3Q


2017年3月14日火曜日

これこそは

昔は「音楽こそ最高」と思っていた。

浅はかな考えだったと思う。


絵描きにとっての絵や書道家にとっての書、小説家にとっての小説がどんなに輝いているものなのか知りようもない。


美はそれぞれの心の中に現れるものだ。


自分を主張することはあるし、時にぶつかることはあっても、人の心の中までは知り得ないのだ、という謙虚さをいつでも持たなくちゃいけないなと思う。

何がその人の中で起こってるのか、想像はできても実感できない。


逆に、人からなんと言われても自分が美しいと感じたものは美しい。

それは人に認めてもらうものじゃない。

そっと心の中に抱いていればいい。

2017年3月13日月曜日

Holi

今日はホーリー祭みたいだ。
ヒンドゥー教のお祭りで、カラフルな水や粉を誰彼かまわずかけまくる。

昔コルカタを旅していた時にホーリー祭に出くわした。
もう全身めちゃくちゃになった。

外国人旅行者なんて格好の餌食で、特に子供たちに狙われる。
祭りが終わった翌日、安心してリクシャー(三輪タクシー)に乗ってたら、走って追いかけてきた子供に「ハロー!」とまたやられて、しょんぼりした。

今は全部いい思い出だ。

あの時、ゲストハウスで会ったギター弾きのお兄さん何してるだろう。ベンガル語が上手でビートルズを歌ってた。
朝っぱらから人の顔を粉まみれにして笑ってた。いつも難しそうな顔をしてた自分に「もっと楽しめよ」って言ってたんだな、と今なら分かる。

2017年3月9日木曜日

自分の中の悪魔


自分の中に悪魔がいて、それは中学から高校時代にかけて最も大きな存在だった。
捻じ曲がっていて冷酷で、人を傷つけて喜んでいたそいつは20代を過ごすうちにゆっくりと小さくなっていった。
彼が支配的だった間は、優しさが嘘に見えた。すべてのことを虚無的に捉えていた。
だけど自尊心は異常に強く、完璧な存在であろうとした。そのために邪魔なものはどんどん切っていった。

彼が小さくなっていったのは、人からたくさんの愛情を注いでもらったからだ。
傷つけても、悲しませても、自分の側にいてくれた人たちが自分を変えていった。

時々、傷つけてしまった人たちのことを夢に見る。

2017年2月28日火曜日

ちょっと二日酔い

昨日はすごく楽しいことがあって

いい感じに酔っぱらい始めた頃に

ある人についての話を聞いた。

そしてその人のイメージが変わった。

噂や肩書きやその人が過去にやったことで偏見を持ってしまうことがあるけれど、なるべく人に対してフラットにいなきゃな、と思った。


2017年2月24日金曜日

Silence

角田光代さんはとっても尊敬する人で、姉のような、たまに妹のような
そしていつも分かってくれる楽しい友達だ。

彼女がすごく勧めるので、Martin Scorseseの「沈黙-サイレンス-」を観る。

黒澤明の「夢」でゴッホを演じる彼が映画監督だと知り、「グッドフェローズ」に打ち抜かれた。

そして今回、彼のもっともっと深い心に触れられた。あのシーンが忘れられない。

窪塚洋介もいた。
彼を観るといつも「GO」を思い出す。

若い頃に観た映画って特別だ。
「好きな映画は?」と聞かれたら、すぐにスタンドバイミーが流れはじめる。

2017年2月23日木曜日

ここのところ

Alan Wattsという人に興味を持って本を読んでる。きっかけはyoutubeで「本当のあなたとは?」というタイトルの動画を観たことだった。
過去に一度だけ体験して、よく思い出そうとしていた感覚を呼びおこすものがあり、何度も観てる。人に勧めたりもしたけどピンと来ない人も多くてやっぱり人それぞれなんだな、と思う。

それからthe Verve の「Bitter Sweet Symphony」をよく聴く。
Urban Hymnsの音は本当に綺麗で色褪せない。

2017年2月20日月曜日

猫の夢

猫の夢を見た
家族でご飯を食べに行くことになり、実家の玄関で靴を履いていると、留守番をすることになった黒い猫が

「やだやだやだやだ やだよーう」
としゃべってくる

か細いけど、はっきりと日本語だ

「ちょっと!しゃべってんだけど」
と母を呼びとめるけれど相手にされない

もう一度猫を見ると
「そっちは、いいかもしれないけどさっ」

と言ってまだしゃべっている

靴紐がうまく結べない

これはちょっとしたことになったぞ…
と思っていたら目が覚めた

2017年2月17日金曜日

ふと思い出す

僕は事務所を離れたけれど、それはその時に自分の未来を考えて、たまたまそうなったんだ。何も不満なんてなかった。


たくさんの愛情を注いでもらった。

心よく送り出してくれた。感謝の気持ちでいっぱいなんだ。

今でも同じ音楽の世界にいる友達というか、心は一緒にいるつもりだ。


あの頃は自分の中にあった葛藤を人のせいにばかりしていた。

「ああ、あの時すごく迷惑かけたな」と思い出す。とても楽しかったことも。

事務所の人だけじゃなく、色んな人たちに。


懐かしい人に会って、ずっと聴いてるよと言われると嬉しい。

2017年2月13日月曜日

ブラック

業界におっかない人たちがいるのは有名な話だよ。

あの事務所、あの会社、と教えられた。
ネットで検索すればすぐに出てくるよ。契約時には気をつけて。

大きな組織で、傘下の小さな事務所だったりするとまったく普通に良心的に働いてる人もいる。
でも根っこの精神ってやっぱり全体に影響を与えてて、知らないうちに歪んだ状況になってたりするんじゃないかな。ある日、黒幕が現れるってこともあるかも知れないし、正直怖い。

暴力団だとかカルトとかに限らず、自分の利益や欲望のために非情になれる人は本当にまわりの誰かを苦しめるし、芸術が生まれる空間を壊していると思う。

享楽を求める人たちがいるのは分かる。(もちろん自分にもあるものだし)
だけど例えば作品を作る人って、それが10年たっても、それに触れた皆が誇りに思えるようなものを目指すべきなんじゃないかな。

せめてその志を持っている人が好きだ。

2017年2月5日日曜日

面白そうな話

飲み屋でも喫茶店でも誰かが熱っぽく話しているのを聞くと参加したくなる。

芸術や政治の話、宗教の話や日常のささいな出来事話題はなんでもよくて、楽しそうに真剣に話してる人に惹かれる。

「やあやあどうも」と言いながら入っていきたくなる。


酔ってたりすると実際に入っていくこともあるけれど、後悔することも多い。

いい思い出になって実りがあるときもあるけど、やっぱり大抵怖い。


「なんだこの人」となって冷や汗となる想像をすると、とてもとても。


恐れを感じながら、やみくもに突っ込んでいくと失敗する。こちらの隠した恐怖は相手にも伝わる。


うまくいくイメージだけを描いているときは、実際にうまくいくし、そもそも見極められてるんだ。


こんなことを考えながら結局一人で話を聞いている。

2017年2月4日土曜日

It's In Our Hands

ここのところ予定がないので、毎日近所の喫茶店でコーヒーを飲んでいる。

静かにジャズがかかっていて、くだけた雰囲気の古いお店で落ち着く。

こんなお店はなかなか見つけられないので引っ越せない。


昨日の夜、Bjork の「Live at Royal Opera House」を観た。2002年のライブ映像。

西荻のバーのご主人おすすめのライブで、やっと観れた。

ラスト4曲が凄かった。
Bjorkはいつも有無を言わせずに心の奥を揺さぶる。
歌声と音楽でこじあけてくる。感情と詩が一体になっていて境界がない。

2017年2月3日金曜日

喜びのダンス

ドラゴンボールのアニメにハマってしまった。


小さい頃わくわくしながら観ていたんだけど、色んなこと考えながら改めて観るドラゴンボールはこの上ない幸せ。



ようやく7つ集めたドラゴンボールを見つめながら喜んでいるフリーザに、ギニューが唐突に

「よろしければ、喜びのダンスを踊りましょうか」

と言ってダンスを踊りだす。


フリーザ 「そ、それはまたの機会に

ギニュー「え?そうですか



友達が、「ギニュー特戦隊はドラゴンボールのハイライトだよ」って言ってたけどなるほど。


鳥山さんや声優さん、音響さんの気持ちを考えながら観たりして。

時間を忘れて夢中になってしまう。

2017年2月2日木曜日

せいちゃん

「音楽と髪」という雑誌で美容師のせいちゃんと対談をやった。


こだわりがあるとは言えない自分が美容文芸誌に出てくるのはどうなんだ、とちょっと思ったけど、出てみた。


せいちゃんとは西荻窪で出会った。

面白い出会い方だったんだけど、なんだか自然なことのように思えたのはせいちゃんの人柄なんだと思う。


彼女は力強いけど繊細な人で、何も考えてないようで実は色んなことを考えてる。

なかなか普段は話さないようなことも話せた。

当たり前のようにいてくれる人だけど、ちゃんと自分の気持ちを伝えられてよかった。


美容師さんもミュージシャンも喫茶店のご主人にも、当たり前だけどそれぞれに日常と理想がある。


そういえば「コンビニ人間」って小説が面白かった。コンビニで働いてたときのことを思い出した。

あの頃は「時間よ、過ぎ去れ」とただ思ってた。

だけど、「ここが自分の場所だ」って信じられたら、どこにいても何をしててもいいんだ。

2017年2月1日水曜日

インナージャーニー

いつだったか、すごいジャンキーで荒みきっていた頃に吉野さんという方に会って瞑想を教わった。

目をつむって、風の音を聴く。

ゆっくりと呼吸をしながら、鼻からお腹の中に入ってまた同じ道を通って出ていく空気の流れをイメージする。

浮かんでは消えていく思考は、空を流れる雲のようなもの。そのまま、あるがままにしておく。

記憶が確かなら、ポールマッカートニーはインドでの瞑想を経てMother Nature's SonBlack Birdを書いた。
ジョンはDear PrudenceAcross The Univers

音楽を知っていたからイメージするのは簡単だった。するとふっと心が軽くなった。横になってそのまま何もせずにいた。
何もないことに幸せを感じられた。

その時に教わったOSHOというインド人の本のタイトルからインナージャーニーという曲を書いた。

今またそのインナージャーニーを読み返してる。

あの時メンバーや家族にこの本をくばってて布教活動みたいだったなと自分で思い返したりしたけど、その時なりに理由があったんだな、と思う。

落ち着きをくれる本。

2017年1月31日火曜日

正直な話がしたい

未来のことを話すにしても、そこに「今」がないなら意味がない

ただ本当の気持ちが知りたいんだ

それがどんないびつな形をしていてもかまわない 

正直な話がしたい

2017年1月10日火曜日

この世界の片隅に

キネマ旬報の記事を読んで嬉しくなった

僕も友達に勧められたんだけど、観てからは僕もずっと勧めてる

とてもよい映画だよ
(ネタバレさせるのがわるい癖なのでこのへんで。)


みなさん、あけましておめでとうございます

ブログで言ってなかったね

今年もよろしくお願いします

2017年1月9日月曜日

ASKAさん

びっくりしました。

メッセージをありがとうございます。


幼い頃、物心がつく前の、ぼんやりとした景色の中で"SAY YES"を聴きました。


童謡の"チューリップ"や、"シャボン玉"なんかと同じ時期に、それはざわざわとやってきました。


それから、色んな曲を覚えて、歌って。


姉と一緒に、彼女のピアノでよくハモって歌っていたのが"PRIDE"でした。


他のどんな歌よりも綺麗にハモることができたので、二人の十八番になりました。


いつも最後は"PRIDE"を歌えば幸せだった。


小学生二人があの曲を、ウキウキしながらハモっているのを、今考えるとちょっとおかしいんですけど(笑)


姉は24才でこの世を去ってしまいましたが、あんなに幸せな思い出を、僕らに残してくれたこと、本当に感謝しています。


そして今も変わらず、あなたの音楽にたくさんの喜びをもらっています。


音楽にとって、どんな場所が理想なのか、よく考えます。


そこは、ASKAさんの言うように素直で、疑いがなく、穏やかな場所。

誰も傷つかないのに、エネルギッシュで自由な場所。

そんな場所なんじゃないか、と。


考えるほど難しいけれど、ひとつひとつ出会える輝きを描いていくことで、理想をたぐりよせていけたら、と今は思っています。


いつも悩みながら、酔っ払いながらですが。


ASKAさんの感じたことを、音楽を、あなたを待っている多くの人たちと同じように待っています。


あなたは僕の特別な人です。


いつかお会いできる日を、楽しみにしています。