僕は個人事業主だ。個人事業主ときくと屋台のおやじを思い浮かべる。
ギターかついでツアーにいく姿なんかはまさにだ。
「へい、らっしゃいっ」てなもんだ。
去年もTSUTAYAにお世話になった。
レシートに"glee"が並ぶ。ミュージカル要素の強いアメリカの学園ドラマで、観るととても穏やかな気分になれる。小さい頃、"フルハウス"を観てた頃を思い出した。夢中になってしまう。
この世はミュージカルとは違って、いつでも歌いだすわけにはいかない。特に東京なんか世界一の人口密集地帯だし。
そんな場所で、それでも自分にとってベストな環境を探しながら生活しているんだけど、やっぱり息苦しさは感じてしまう。
どんな人であれタイプの違う苦しみを背負っているものだと思う。そういうものだ。人生とは。
もうなかなかの年齢だし、悲劇的な気分になることは少なくなった。
感情に流されて我を通す前にブレーキも踏めるようにもなった。
だけれど、自分のすべてが覆されるような奇跡を諦めていない。
人生という、実は得体の知れないもので培われた経験や常識の中に没落していきたくない。
どんなに疲れてしまっても、さめた人がいても、いつでも新しい未来を求めたいと思う。