2014年12月25日木曜日

あなたと過ごしたあの夏の日々

笠木透さんが亡くなった。

何年か前に、上野の水上音楽堂の客席に座っている笠木さんを見た。
反戦を歌う仲間を、じっと見つめていた。大きな人だった。

幼い頃、記憶が始まるか始まらないかの、曖昧な時から笠木さんの音楽に触れていた。
いま考えると、わらぶき屋根の家 なんて悲しい歌を家族みんなで歌っていたのだから面白い。


"逃げるようにあの村を出てきたのだけれど 
いつの日か帰りたい ふるさとの家"


父も母ちゃんもいなくなり、
友達も犬も、小さな妹もいなくなる話。

それでも、陽気なメロディーが弾んだ。

笠木さんの音楽は鮮やかで柔らかい。
あれからずっと、どんな音楽にも絵にも「笠木さんのようなもの」を探していたのかも知れない。

笠木さん、ありがとうございました。

2014年12月21日日曜日

クリスマスキャロル

クリスマスキャロルの話になった。
長いこと考えなかったけど、小さいときに観てものすごく惹きつけられた映画だ。

毎年、両親はクリスマスツリーを飾りつけてくれた。
サンタもくるし、24日をめちゃくちゃ楽しみにしていたものだ。

その部屋で見たスクルージの夢の話。何度も映画化されてるんだけど僕が見たのはディズニーアニメのクリスマスキャロル。激しく揺さぶられて、心の奥深くにずっとあった。

昔、スタンドバイミーの存在のでかさに改めて気がついたことがあったけど、そんな感じだった。






2014年12月20日土曜日

過去に

ひっぱられて表現もできないなんて馬鹿馬鹿しい。
完璧じゃないからこそ叫ぶんだ。

怒りは勝手にやってくる。
こっちだって 一年中、幸せに笑っていたいよ。でも無理だ。そういう風にはできてない。
本当に何が起きても穏やかな仏のような人がいても、この感情には無力だ。

仏のふりして微笑んでいてもしかたない。それなら人間らしく怒る方がいい。
なんにも見えてないのに、誰かに教わった美学、忍耐!とかいって満足してても世界は変わらない。自己満だよ。

表現が苦手なら誰かに託すんだ。格好つけて誤魔化すんじゃない。

きっちり

しなくてもいいから
敬意はくれよ。

詐欺に使われた。
俺はただでも歌うよ、場合によっては。
でも金は敬意と信頼だ。
それじゃ客も騙してるだろ。

ヘラヘラしてて狡猾なやつだった。

ライブ後に

これを頂いた。

嬉しい。

2014年12月19日金曜日

この世界に真っ赤なジャムを塗って食べようとするやつがいても

JAM楽しかった。ありがとう。
良太、歌ってくれてありがとう。

思い出したんだけど、今年のラブシャが終わったあとしばらく、それでも夜は星を連れて の客席から多分iPhoneかなにかで録った音源がYouTubeにアップされてた。

荒い音なんだけど、雰囲気が幸せでよかった。気に入ってよく聴いてた。自分で言うのもあれなんだけど笑

でもすぐに消えてしまった。
誰かしら何かしらの力が働いたんだと思う。
それで一人で、なんだよ!と怒っていた。

音楽作るのにお金はかかる。確かに違法アップロードで酷いのは問題だけど、あんまりきっちりしててもつまらない。

というか、あれまた聴きたい。





2014年12月17日水曜日

16

2070年頃に夢の録画ができるようになるかも知れないという話を聞いた。実現したらすごいと思う。

きのうの夢で、祖母が「16」を、まっすぐ目をそらさずに歌ってくれて、泣いた。祖母が歌っているのを現実で聞いたことはないんだけど、大切なことに気づけた。

前にも何度も訪れた感情なんだけど、日々の生活の中で、すり減って忘れてしまう。もう忘れないように、と何度も何度も言葉にしたり音楽にしたりするんだけど、やっぱりまた忘れてしまう。
きっとまた忘れてしまうだろう。

久しぶりにメールした友達も、見た夢の絵を描いていた。不思議な夢だった。

2014年12月16日火曜日

E F♯

きのう長澤知之の描いた絵に感動して、ちゃんと保管してくれなそうだったから預からせてもらった。

今までも、いいな、すごいな、と思っていたけど目が肥えてきたのか、たまたま自分にフィットしたのか。

いや、単純に美しい!だけでいいんだけどいろいろ考えてしまう。

これは、どう評価されるんだろう?とかいらないんだけど

芸術って評価されないと保存されない。
ゴッホの絵も、死後だけど、まわりの人たちが気づけたから今がある。

なんて、こんな考えはつまらないのかも。不自由の中を水が流れるように滑っていきたい。

2014年12月13日土曜日

のび太の恐竜

20年くらいぶりにドラえもんを見た

大山のぶ代さん、大好きだ!!
今の子たちには今のドラえもんがいる。
しかし僕にはあのドラえもんがドラえもんなのである。

ドラえもんはやけに聡明な格言を述べ、しずかちゃんが時に鋭い正論を放つ。
大人になって観ると笑えるとこがたくさんある。

ジャイアンリサイタルなんか、僕には少し胸が痛む。

スネ夫は意外に博学で
のび太はアクティブで勇敢なやつだった。


2014年12月12日金曜日

永遠の光

僕は福岡県飯塚市の山沿いの新興住宅地に育った。ニュータウンって響きはしっくりきてなかった。なんとなく東京など、もっと都会の方の話かと思ってて。
浜田省吾さんのマイホームタウンや平成狸合戦ぽんぽこなんかを、人ごとのように眺めてたけど、
最近、「そういえば、俺もニュータウンだよな」と自覚した。
どうりで惹きつけられるわけだ。

この夏のある日、外に出るとボンボンボンボンと盆踊りの音がしたので30分くらい歩き回ってようやく辿り着いた場所は、神社だった。
盆踊りを神社で行うことをその時はじめて知った。
それもたくさん店が出てて。
そこに集まった人たちはとても可愛らしく、なんだか神聖な気分にさせられた。

僕の知ってる盆踊りとは違っていた。
ニュータウンには土着の文化はない。もともと何もない丘である。なのでそこに集まった人たちは、おそらく子供たちのために、いろんな催しを手作りした。
盆踊りは公園の真ん中にやぐらをたてて、チュッチュ棒(チューペット、あのパキッとわる氷菓の)を配って子供たちを集めていた。大人たちも盆踊りそのものにそんなに熱心というわけでもなく、僕らは生意気に公園のすみにたむろしてふざけていた。
終わったらチュッチュ棒だけもらって帰った。

クリスマス会やソフトボール大会もあった。
たくさんの友達がいた。ニュータウンは同世代が多いのだ。同級生の兄弟姉妹あわせると2〜30人は知人がいた。

ニュータウンの子は良くも悪くも子供っぽい。そういう子が多い。
警戒心がなく開放的なタイプと内に閉じこもるタイプが極端って印象がある。

15で福岡市内に出て、19で関東に出てきて、やっぱり地元の子は自分と同じ匂いがする。

ニュータウンなんて、ずっと考えもしなかった。

田辺マモルさんの「永遠の光 」を聴く。


2014年12月11日木曜日

思い出した

通ってた幼稚園の庭に古い桜の木が3、4本あった。
幹についた蜜をぼうでいじくったり、セミをとったりした。
木登りもした。
毛虫がたくさんついてたこともあった。
4才と5才をそこで過ごした。

その桜の木が最近、拡張工事で切られてなくなっていた。
怒りがこみ上げた。あんな立派な木を。
ひどい。卒園生は悲しいよ
ただの駐車場?になってたように見えたが切る必要あったのか、あれは。子供たちにも残念なことだ。

「あ、これ邪魔だな、うん。切るか。しかたない」って感じなのかな
そういう人たまにいる。


2014年12月7日日曜日

真夜中の焼きそば

UFO派かペヤング派かで寛とよくもめていたけど、どうやら世はペヤング劣勢のようでUFO派としては気分は悪くない。
ペヤングは福岡にいるときあまり見かけなかったけど、こういうのって結局刷り込みだ。どうしたって思い出が味に映り込んでくる。とはいえUFOってすっごいうまいと思うよ。
あと、ホンコンやきそば。


昔、受験やってたときみたいにカリカリカタカタと作業する

妄想して一人言言ったり、恥ずかしいこと思い出して叫んだりする

感情が抑えられないとことか、すぐ周りが見えなくなるところは自分の欠点である。

あせってしまうのだ。あせっていいものが生まれたことはない。
虎視眈々と狙うんだ。欲しいものがあるならば。

2014年12月5日金曜日

嘘が本当になる日

朝まで歌って喉が枯れた

ここ最近歌が続いてて枯れ気味だったから考えないとな
ステロイドを使えば体調も落ち込む。

バンドでツアーやってたときは週末2連続のライブでかれて一週間で回復したと思ったら、また週末で、枯らす
を繰り返し、2ヶ月近く 音楽が滞ったりしてた
あれは馬鹿だった。憂鬱だし

そのバンドが好きだった、ヒロの企画で、久しぶりに大樹のドラムでライブした。
ねじがぶっとんじゃうドラムは変わらずエキセントリックで純粋に響いた

懐かしい人に会った。笹口くんのギターが好きで、酔っ払っていたので絡んでしまった。
酔っ払ってはしゃぎすぎて後悔することはあるけど、最近、もう許してくれないかっ て思う
なぜなら酔っ払っているのだから!

自分が重要だと思ってることをしゃべりたいし、その人の重要だと思ってることを聞きたい。
なんでも吸いとってこようとする信者はいらない。

人間はいつか死ぬ。眩い光や酔いでごまかしてみても、朝になればまた自分の人生を、自分で歩くしかない。

2014年12月3日水曜日

スパークリング飲み会

きのうはレーベルのみんなと設立を祝う飲み会をした。
いつも大事なときって吉祥寺にいる気がする。
健二がいい居酒屋を知ってた。

色んなアイディアやビジョン、夢を語りあう。実現するためには冷静さもいる。

スタッフ含めて6人分の頭で考えるので、驚くべきスピードでノートがいっぱいになる。

またすごい世代な音楽が流れてくる店だったので、その店の有線か何かにかなり影響された架空のセットリストたち。

GAOの「サヨナラ」大好きでよく歌ってたなあ

近いうちにまた韓国行きたい。投げKISS、岳が訳してくれたんだ。

2014年12月2日火曜日

おはよう

きのうは、ようさんのスタジオにお邪魔して、知之とタナジュンさんと楽しかった。深いところで理解しあえて尊敬できる人たち。
ジャンルや通ってきた道は違っても根底で見ている美が同じだから話していておもしろい。


ブラーのフェスティバルの映像みてて思った。
いい音楽は、未来に新しいものをもたらす。それでいてしっかり今を刻む。
たんなるファンタジーに意味はないよな。10年たってみなよ。

今、日本にあるフェスティバルはほとんど空騒ぎだよ、あれは。
ひどいもんだ。

2014年12月1日月曜日

夜間飛行

きのうは名古屋でした。
ひゅーいがツアーに呼んでくれて。暖かい空気で嬉しかった。

それと、マシータさんと久しぶりに再会できた。姉の紹介で知り合えたのがきっかけで、ナツメンやビークルのライブによく遊びに行った。一緒に演奏できる日が来るなんて。壁を作らない、優しくてパワフルなドラマー。

自分の曲をひゅーいのバンドのみなさんとやらせてもらった。夜間飛行も。ひゅーいはとても綺麗なメロディーを持ってる。演劇をやってたんだね。
アンコールほんとに楽しかった。

レーベルの発表があって
Twitterでいろんな人がつぶやいてくれた。みんなありがとう。基本はこっちにかこうと思います。

チャレラジのコウズマくんメールくれてた。
懐かしい人やあっと思う人がツイートしてくれてて。

携帯を時々みながら、ひゅーいと飲みながら東京に戻った。このこはなんでこんなにええ子なんやろうかと。

彼は酩酊状態になったとき、ブッダに会ったのだ。
床と地球をつきぬけて宇宙に投げ出されたその先に、ぶーん。とそこにブッダが浮かんでいたんだと。そんな話をきいてたらだんだん彼がほんとにブッダに見えてきた。

すごい濃ゆい1日だった。1日で5日分くらい生きた気がする。