所沢にいた頃、尾崎の墓が近いというので、命日に墓参りに行ったことがある。
そこには、昔は悪かった風の兄ちゃんたちが集まって酒を飲んでた。
ギターもあったので、一緒に飲んで尾崎の曲を歌って騒いだ。
帰り際に一人がガラガラの声で
「よし、みんな明日から仕事、学業、それぞれがんばって」
と言うと
「おうよ」
と皆、バイクにまたがって散り散りに去っていった。
そんな時代だったんだな、と思った。
尾崎豊はとてもシャイな人だったときく。
彼は彼の音楽を残そうとした。
でもそれが難しい状況があったんだろう。いろんなものに期待しすぎて、背負いすぎたんだ。
音楽を聞けば、彼が見ていた時代や景色を感じられる。
それはそれは眩しくて美しい。