2017年3月9日木曜日

自分の中の悪魔


自分の中に悪魔がいて、それは中学から高校時代にかけて最も大きな存在だった。
捻じ曲がっていて冷酷で、人を傷つけて喜んでいたそいつは20代を過ごすうちにゆっくりと小さくなっていった。
彼が支配的だった間は、優しさが嘘に見えた。すべてのことを虚無的に捉えていた。
だけど自尊心は異常に強く、完璧な存在であろうとした。そのために邪魔なものはどんどん切っていった。

彼が小さくなっていったのは、人からたくさんの愛情を注いでもらったからだ。
傷つけても、悲しませても、自分の側にいてくれた人たちが自分を変えていった。

時々、傷つけてしまった人たちのことを夢に見る。