「音楽と髪」という雑誌で美容師のせいちゃんと対談をやった。
こだわりがあるとは言えない自分が美容文芸誌に出てくるのはどうなんだ、とちょっと思ったけど、出てみた。
せいちゃんとは西荻窪で出会った。
面白い出会い方だったんだけど、なんだか自然なことのように思えたのはせいちゃんの人柄なんだと思う。
彼女は力強いけど繊細な人で、何も考えてないようで実は色んなことを考えてる。
なかなか普段は話さないようなことも話せた。
当たり前のようにいてくれる人だけど、ちゃんと自分の気持ちを伝えられてよかった。
美容師さんもミュージシャンも喫茶店のご主人にも、当たり前だけどそれぞれに日常と理想がある。
そういえば「コンビニ人間」って小説が面白かった。コンビニで働いてたときのことを思い出した。
あの頃は「時間よ、過ぎ去れ」とただ思ってた。
だけど、「ここが自分の場所だ」って信じられたら、どこにいても何をしててもいいんだ。